不調から得たもの

大変長い間、ご無沙汰しておりました。

1年3か月ぶりに、ブログを更新します。

私事ですが、昨年のちょうどゴールデンウィーク頃から体調を崩し、数か月間十分な業務を行うことができずにいました。その時のこと、また現在の心境について、この場をお借りしてお伝えしたいと思います。

昨年5月頃から脇腹や背中の痺れが出始め、6月、徐々に首に広がり痺れや痛みは日を増すごとに強くなりました。横になると首から後頭部にかけての強い痛みで、眠れない状況が4か月以上続きました。 検査でははっきりとした原因はつかめず、病院では治療法もないまま時間が過ぎました。 その後様々な方法を模索しながら、眠れる状態を目指しました。その期間、休暇をとりながら日中の業務をなんとか行っていきましたが、ケアマネージャーとしてこれまで大切にしてきたこと、例えば面談中などにふだんであればかけていた労いの言葉がけや、必要なタイミングで問いかけをするなどの余裕ももてなくなり、焦りや罪悪感を覚えました。

そんな中 徐々に、事業所内で業務をサポートしてもらったり、他事業所や地域包括支援センターの方々に事情を伝え協力を得たりしていきました。ご利用者様やご家族にも、やむを得ず現状をお伝えし理解をいただきながら業務を継続させていただきました。プライベートでも、本当に多くの方に心身を支えてもらいました。その過程で、少しずつですが人から支えを得ることの重要性や、日頃支えられる立場に置かれている方々のお気持ちを、ほんのわずかではありますが理解できるようになったのではないかと思います。 

そこから半年が経ち、10月頃から徐々に眠れる日が増えていき、最近では元に近い状態で眠れるようになりました。症状は少しずつ和らいでおり、徐々に家のことや育児、周りの人のサポートなどもできる余裕が出てきました。そして業務の質についても以前のように戻していくことができるようになってきました。

“人は一人では生きていけない”という言葉を、これまで何度も耳にしてきましたが、今回ほどその言葉の意味を実感することはありませんでした。 私達対人援助職は、時として自分を後回しにして目の前の人や周りを優先し過ぎてしまうことがあります。それによってその方の人生が吉と出るか凶と出るか、という場面もあるかと思います。だからつい、頑張り過ぎてしまう。 でも、私達は専門職である前に人であって、人は皆弱さをもっていて、人を支えることで救われたり、時には人の支えを必要としている一人の人間なのだと思うのです。まずは一番近くの存在である自分を大切にすること。そこから、また再び人を支える力が湧いてくるのだと実感しています。 今回の経験は、大切なことに気付く貴重な機会となりました。 

この期間に支えていただいた全ての方に、感謝をお伝えします。本当にありがとうございました。

不調から得たことを忘れずに、これからもまた一歩ずつ人としてケアマネージャーとして成長していきたいと思います。 Ⅿ共々、今後もどうぞ宜しくお願い致します。

                               K

                                   

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